「今日はありがとうね！
すっごく楽しかった。また学校で。」

私は精一杯の笑顔で伝えた。

さっきの変な様子はなく
いつも通りに戻ったひろとは

私をぎゅっと抱きしめ

「俺も楽しかったよ。学校でな。」

そう囁いて帰っていった。


私はひろとが見えなくなるまで
手を振り続けた。



ねぇひろと。
なんで私は自分の事で精一杯で
あなたの抱えているものに
気付いてあげられなかったのかな…