「ひっ…」


「…そんな声出して俺の事嫌いなの?」


「えっ…あの…」


だんだんと頭が痛くなってきた。なんだか足もふらふらしてきたし…。


「っと…大丈夫か?」


気づいたらその男子に体を支えられていた。けど、これは私にとって最大にピンチなわけで…。


私、白峰鈴は2年位前__つまり家庭科室にいるようになってからちょっとでも男子が近づくとめまいや頭痛、酷い時は倒れたりもする。


それがどんな男子でもだ。知り合いでもそうでなくても、まぁ陽介は大丈夫なんだけど。