昼間の暑さが落ち着き空が赤くなってきた頃、わたしは教室で一人教科書を広げて勉強していた。



中学生の頃から成績が悪く、勉強も真面目にしてこなかったため、今まさに高校三年生の受験勉強に毎日追われる日々を過ごしている。



大学に行きたいとずっと思ってはいたが、どこに行きたいというのは決まっていなかった。

いくつかの候補の中からやっと志望校が決まったのはつい先月の六月の終わり。



担任の先生に伝えたところ、

「今の成績のままでは無理だ」

と、断言されたため、今こうして毎日学校に残り勉強している。