「はぁ…」


本当に良いことなの?
疑いながら私はルルフさんの目を見た。




明るい茶色の大きな瞳には私が映ってた。






「タペストリーが落下したでしょ?」




ああ、あの趣味が悪い骨の?



「あれは、シナリオには無かったの。水はもちろん仕組まれたものだけど」





さすがに、国のA級重要人物に怪我はさせられないでしょ、とルルフさんはイタズラに笑う。





「だから、あのタペストリーの落下はアクシデントだったの。不意打ちに落ちてきたタペストリーをつかさちゃんから体を張って守ったのよ、アルは」