病室のドアに向かって歩く。
このままだと、私訳が分からなくなって変になる。




「待て」




アルフは低い声で私を呼び止めた。
アルフの表情は黄金の壁に反射している。






悪魔のくせに、鳴きそうな顔しないでよ。





「お前は俺が守る。俺を信じろ」







そう言われて、振り返る。


これは、きっと夢だ。
私は今アルフの腕の中で涙をこぼしてる。










なんでだろう?
アルフに生きて欲しいと思うなんて。