「わざわざ来てくれてありがとうね」



私、アルと違って日本語苦手だからこれであってるかしら?とルルフさんはほほ笑んだ。


「そんな愛の公式だの……数式だのやる前に語学を学んどけば良かったんだよ」


「アル、久々に会ったお姉様に随分偉そうな口きくのね??これでもファルの3カ国よりは話せるわよ!」



「日本語に関してはあいつは凄いから」



「ファルは女が絡めばなんだってできるのよね~。あっ、つかさちゃんファルは狼だから信用しちゃだめよ」





重々承知しておりますとも。
何てったて、舞妓ガールが日本文化の最高峰なんですからね、彼的には。











「そうそう。実はね。私のお師匠様に会って欲しいのよ」



ルルフさんが言う。
お師匠様ってお坊さんか何かだろうか?