「ほっぺた落ちる?ありえないだろ」



アルフが首を傾げて言う。



「とっても、とっても美味しいってこと」





あぁ、なるほどねとアルフは頷いた。



「このケーキ限定なんでしょ??食べれるだけ食べておかなきゃ!」





むしゃむしゃ頬張る私を半ば呆れ顔で見るアルフ。




「どれどれ?」







────ペロッ!


「……甘いな」













「ち…っ…ちょっと!!なななな…何するのよ!!」




「何って舐めた」




悪びれないご様子の王子。


「だから、何で口なんて舐めたのかって聞いてるんだってば!」




「舐めるだけじゃ不満だったのか?変態女」




















「このクソ王子!!」



絶対アルフとなんて結婚するもんか!!