「だいたい、他の人と私の扱いが違いすぎない?」



そう言って、デザートのフルーツタルトにフォークを入れていく。







「当たり前だろ、お前と国民を同等に扱ったら失礼だ。なにしろお前は人以下の頭の持ち主だから」





「アルフが失礼よ!!」



───たく。なんでアルフが王子なのか分からない!!爽やかなのは顔だけだし。





イライラしながら、タルトを口に投げ込む。



「なにこれ??美味しい」



うち(鈴原家)にも専属のシェフが居たけど、その人が作ってくれたケーキなんて比じゃない。





「あぁ、それはフランスにある三ツ星のパティシエに作らせた限定タルトだ」




「本当、美味しい~♪ほっぺた落ちそう」