地獄のような儀式が終わって気付けば会見もお開きになっていた。







「アルフ!!」


「あぁ?」



「ありがとね。儀式のとき助けてくれたでしょ?」




「はぁ?お前のことなんか、この俺様が助けるわけないだろ」





─────は??




「勘違いするなよ?あれは、ただ俺の女がデブでブスでラリった奴だってバレないようにだな?」




「もう!!勘違いして損した!!アルフって本当に性格悪い」







なによ!?
ブスで悪かったわね!




はぁ、御礼言って損した。
だいたい、人前ではあんなに爽やかな王子様なのに私の前の態度はいったい何?





「例え性格が悪かろうが、国民はそうは思っちゃいないさ」




「二重人格!悪魔!」





「名優と言ってもらいたいね」




けろっとした様子のアルフの横の来賓用デザートを私は手に取る。