「つかさ様ですよね?」


「あ、はい」



私の目の前にいるのは私と同い年ぐらいの女の子。健康そうな褐色の肌が見える。




「良かったぁ。お部屋にいらっしゃらなかったので、探したんですよ?」




その子は日本語がとても上手だった。




「自己紹介が遅れました。私、つかさ様のお世話係のリーファと申します」







お…お世話係??



「あのさ、どうせ夢なんだから適当にやるし気にしないで良いよ」




「そうはいきません。つかさ様のお世話をする事が私のお仕事なんですもの」




「はぁ……なんとまぁ、手の込んだ夢ね」





こんな宮殿にお世話係って、ここはアラジンかなにか?





だったら、早く魔法のランプを手に入れて世界征服くらいしてやりたいわ。