儀式?



『どうかなされましたか?プリンセスつかさ婚約の儀式ですよ』




だから、当たり前のように言われても婚約の儀式が何か分からないんだけど。




すると私の前に大きなガラス製の台が用意される。




明らかに高そうな台で、ガラスの中に大きな宝石が"わんさか"はめ込まれていた。




「綺麗」



「ずい分と余裕だな。今からお前があれに乗るんだぞ?」



アルフが私に耳打ちする。




『我がグロリス王国は婚約の儀式として運命の台を代々用いております』



司会者が他国のメディアに向けて儀式の概要を話し出した。





他国の人である儀式の張本人、つまり私は一言も聞き逃さないように頑張って話を聞いた。