「だーから、なんでそうなるのかな?」
電話の受話器に向かって大声で怒鳴ってみたが、現状に変化なし。
あえて言うなら、やぱり夢ではないらしい。
「だって、言ったらつかさちゃん嫌がるでしょ?
だからさ、睡眠薬で少し眠らせて飛行機でね」
「…す、睡眠薬!!娘に薬盛るなんて。信じらんない。それに誰が好き好んで、顔も知らない王子と結婚するのよ」
「いや、こっちにも事情があるんだよね」
娘の事情はどうでも良いの?パパ。
「今、ガソリン価格が高騰してみんな困ってるんだ。そのお陰でパパも困ってる」
そのパパのお陰で随分私も困ってるわよ。
電話の受話器に向かって大声で怒鳴ってみたが、現状に変化なし。
あえて言うなら、やぱり夢ではないらしい。
「だって、言ったらつかさちゃん嫌がるでしょ?
だからさ、睡眠薬で少し眠らせて飛行機でね」
「…す、睡眠薬!!娘に薬盛るなんて。信じらんない。それに誰が好き好んで、顔も知らない王子と結婚するのよ」
「いや、こっちにも事情があるんだよね」
娘の事情はどうでも良いの?パパ。
「今、ガソリン価格が高騰してみんな困ってるんだ。そのお陰でパパも困ってる」
そのパパのお陰で随分私も困ってるわよ。