「あたし……っ……あたしっ……親殴って来たっ…最低だっ…!!」


そう叫んで梓奈は私の胸の中で大声で泣いた。


これだけで梓奈の中に眠っている不安が除かれるのならいくらだって貸すよ?


これだけで梓奈が少しでも救われるのなら何度だって抱きしめる。


だって……


私にはこれしかできないから…。