「お前すぐに飛沙さんのところに駆けつけるのやめろ。今日は若頭の付きだろ?」


神塚が聞く。


「そうっすけどー…若頭難しい顔してるんすよ。ずっと…」


「当たり前だろ!今は大事な時期なんだから…」


「大事な時期?なにそれ。聞いてないんだけど…」


初めて知った。


今が大事な時期ということを…。


「えっ!?あぁ…飛沙さんこれは…」


「お嬢これはっ…そのっ……!!」


「二人共…私に嘘が通じるとでも…?」


精一杯の「笑顔」で聞く。


あ、でも目は笑ってない。