教室につくと、美菜が飛びついてきた。
「おはよう、百合!!ねぇ、聞いた!?転校生が来るんだって!!」
しかもイケメンらしいよ、と目を輝かせながら言ってくる。
「この、クラスに?」
「そうっ!!」
....うそでしょ?
イケメンの転校生って、さっきのイケメン君じゃ....。
「美菜、ごめん。もう会ったかも」
「嘘!?」
美菜と席について、朝あったことを話す。
「何それ、それって運命...!!」
そんな、キラキラした目で言われても...
「あたしには先輩がいるから」
美菜はイケメン好きだから嬉しいだろうけど...。
もしこのクラスにイケメン君が来るとしたら、席はあたしの隣だ。
隣の席...窓側の一番後ろ、ここしかあいていない。
勘弁してよ...。
「んー、でも目の保養くらいにはなると思うよっ」
美菜がそう言ってからすぐ先生が来て、美菜は前を向いた。