「「「きゃああああああああ!!」」」


うるっさい!!

もうほんとに黙って欲しい!

美香「!!!真琴様よー!」

様付け!?!?

なんなの一体!

真琴「ここに、中里梨花っ子いる?」

なんなの!?上目使いか!

女1「え?中里さん?ならあそこにいるけど…。」

そういった彼女の目は嫉妬が混じっていた。

こわっ。でも一体なんのためにここに来たんだろ。

真琴「ねえねえ!中里さん!










…合唱部入らない?」

梨花「え、いや。(即答)」


真琴「え!?なんで嫌なのー!君の声すごいのにー!もったいないよー!ね?朔夜も思うで…って、朔夜いないじゃん!」

梨花「私は軽音部なら入りますけど、合唱部はちょっと。」

早く帰って…!

女子からの嫉妬に狂った目が怖い…!

朔夜「あぁ…いたいた。まことちゃん。」

真琴「ちゃん付けやめて!」

なに、こいつ。

ホストかよ。いやいや、色気ありすぎるっしょ。

朔夜「なんだよ、あ、、もしかして…


俺に見とれてた…とか?(ニヤ」

梨花「は?」

朔夜「えー、そこは照れようよー。梨花ちゃん?だっけー?」

梨花「そうですけど。あと照れるとかどこにそんな要素があったんですか。」

ほんと、そんなんじゃ私は照れないって!

朔夜「かわいくねぇやつ!あぁー。まことー、ちょい遊んでくるわー。」

真琴「だめだってばー!梨花ちゃん誘うのー!」

朔夜「めんどくせぇよ。そんなことしてる暇あったらあそびてぇよ。」

梨花「用事がないなら帰ってもらえれば嬉しいんですけど…。」

真琴「もう僕怒った!今日絶対に絶対絶対絶対絶対絶対に梨花ちゃん部活に連れていくんだから!帰っちゃだめだよ!?わかった?じゃあね!」

はぁ…

美香「なんで誘いを断るのさ!!!!!」

女1「そうよ!梨花がうまいのは百も承知だから誰も、怒らないって!三年は別だけど…。」

梨花「歌いたいよ…。だけどさ、3年生怖いじゃん…。」

入りたい。入って思う存分歌いたい。

だけど、そのあとに待っているものはなに?


リンチに決まってんじゃん。


もし、ストレスで声が出なくなったら?


そう考えただけでも怖いんだ。


梨花「ねぇ…もし合唱部の人がきたらいないって言ってね。」

女2「!?!なんで!?歌うのが好きなんじゃないの!?」

梨花「好きだよ!!!大好きだよ!!!だけどさ、もし、リンチになんかあったらどうしようって。イジメられたらどうしようって。その延長線上で声が出なくなったらどうしようって。そう考えちゃうから。

もう、自分の声は奪われたくないんだ…。」

女2「っ。ごめん、ちゃんと考えてたんだね。わかった。協力するよ。」

男1「俺も。俺、中里の歌好きだから。」

すると、みんなかうちの方がすきやし!え、やっぱり俺が…とか。

泣きそうだよ…。

梨花「ありがと…みんな。」