「これはなんだ?
見た処、肉のようだが」


「これか!こりゃ干し肉を
秘伝のタレに付けて焼いたんだ
美味いぞー?」


火にあぶられたそれは
確かに美味しそうな匂いで
空腹に響いた


「じゃあそれと…
あと、おススメはないか?」


「そうさなぁ…これはどうだ
粘り気のある穀物を
香辛料と一緒に練って焼いたもんだ
うちの町の伝統料理さ」


「それも頂こう」


「まいどあり!」



代金を払い、店主に会釈をして
その場を去る