人影は、ローブの帽子を
深くかぶっており

その顔は見ることは出来ない




『約束通り助言をしに来た』




鈴のような透き通る声が聴こえた


その声は、少女のようにも聞こえる



「今日は祭の日だ
祝い事を邪魔してほしくない」


『すぐに済む、許せ』



村長の声には
畏怖の念と共に怒気が孕んでおり
魔女を嫌悪している様子だった