もうすっかり、日は落ちた


だが人々の賑わいは
終わることなく
静かになることなく

むしろより一層の
盛り上がりを見せていた




「…いい町だな」



ふと呟いたその時


ざわりと木々が風に吹かれ
一瞬で怖いほどの静けさが襲ってきた