「興味深いな
よかったら話してくれないか?」
優しく問いかけると、
ほんのり顔を赤らめ
話すのを渋っていたユーイも
一緒に話し始めた
「んーこれ話したのが私達っての
絶対内緒だからね」
「分かったよ」
(魔女の話が聞けるとは…
面白い町だな)
「昔さー凄い凶作になって
皆が餓死しそうになった時に
魔女の家族が引っ越してきたんだって」
「んでも魔女って不吉の象徴じゃん
皆、町に魔女が住むのを反対して
追い出そうとしたら」
「町に置いてくれる代わりに
3年に1度助言するって言ったの」
「始めは半信半疑だったけど
町中の皆が餓死寸前だったし
試しに言うことを聞いてみたら」
「その年、豊作になって
このクルタ町は救われたんだって」