ここまでくると、
流石のシオンも感づいた


どうやら、2人の少女は
外の世界から来た男性に
憧れを抱いてしまったらしい



(参ったなぁ…)



「それより、もう少し
この町のことを教えてくれないか?
せっかく来たからには
何か聞きたいんだが」


わざとらしく、話を変える


「え?うーん、この町かぁ」

「って言っても、他とあんま
変わらないよね?」


「夏の終わりに祭をやるのは
この町独特なことだと思うが」