私達はそのまま中庭まで走った。


私はバレー部だから、これぐらい走っても平気だけど、ももがすごく息が切れていた。


(あ!そういえば、私、バレーボール部所属なんです。だから自分で言うのもなんだけど、体力はそうとうあります)


「もも、大丈夫?」



「大丈夫じゃないのは、ハァっ、あんたでしょ!」



「!!」


やっぱバレてる.......


「どうしたの?何があったの?」


すごく心配そうな目。
本当に心配してくれてるんだ。


「もも....... あの....... その....... 」


やっぱり怖い。


どうしよう.......


「いいよ。」


え?


「彩子が話せるようになるまで待ってる。」



「もも....... 」



「大丈夫。とりあえず、そこのベンチに座ろ!」



「うん!」


優しいな。やっぱももは私の親友だ。


「....... もも、ありがと。」



「ん?なーに?」



「なんでもない!」