「実結!颯君待ってるんじゃ…あら、なんか顔赤いよ?」

お母さんの手があたしのおでこに。そして持ってきた体温計。嫌な予感…

「熱いから計ってみなさい。熱があるかも。」

でも、ここでもし熱があったらお母さんは学校休みなさいって言うよね?

「大丈夫だって!熱なんかないよ!」

そう笑いながら言うけどほんとはさっきより頭痛がひどくなってきていて、喋るのも辛いくらい喉もいたい。

「だめっ、計りなさい!」

そう言って無理矢理熱を計られた。

「38度、熱あるじゃない!今日は休みなさい!」

ほら!だから嫌だったのに!