「ちょっとね、颯のことがわかんなくなっちゃって…」

男の子ってなに考えてるのか、よくわからないことが多い。

幼なじみの颯ですらわからないもん。

「俺なら、実結先輩にそんな顔させません。」

「え?」

すると星野君の手があたしの頬に伸びてきた。

なっ…なに!?

この状況は!!

「先輩…俺、やっぱり諦められません。」

そう言うと星野君の顔がだんだん近づいてきた。

もしかして…

「…っや!やめて!」

慌てて離れようとするけど、もう片方の手で腕を捕まれてて振り払えない。

どうしよう…!!

嫌だ!

もう目の前には星野君の顔。

颯っ…