颯と違うクラスなんて…泣きそう…

「実結!おはよー!何泣きそうな顔してんの?」

「あっ、早紀ちゃん!」

そこには早紀ちゃんと昂君。

「あれ?二人が一緒に登校なんて珍しいね。」

「たまたま途中で会っただけよ。それよりクラスどうだった?」

こうしてみると、早紀ちゃんと昂君、お似合いなんだけどな…

身長差もばっちりだし、美男美女カップルって感じ!

「あたしはC組で早紀ちゃんと一緒だよ!」

「また実結のお世話かー、大変だわ!」

お世話って…確かに早紀ちゃんには大変お世話になっておりますけど…

「おっ!俺もD組!颯と一緒だ!」

昂君はすごく嬉しそうに颯の肩を抱く。

「あら、てゆうことは実結と颯君、クラス離れちゃったんだ?残念だね!」

早紀ちゃん!!そうなんです!

「でも実結のことだし、どーせ忘れ物ばっかりしてしょっちゅう借りに来るだろ。」

「確かにねー!あ、颯君は昂のお世話頑張ってね!」

ええっ!二人とも、ひどくないですか…?

「昂君…」

「実結ちゃん…」

このドSコンビめっ!

それにしたって仮にも、いやいや自分で仮にもっていっちゃうとこが悲しいけど、彼女とクラス離れちゃったんだからもう少し悲しんだりしてくれたっていいじゃない!

ほんとにつれないんだから!