休む間もなく、次の遊具に走っていく茜。
こうして午前中は茜の要望通り、軽く5個の遊具に乗った。
その間はいつも俺と茜、実結と葵という組み合わせで結局少しも実結と話せない。
昼食を食べ終え、女子二人がトイレに行くので俺と葵はテーブルに二人きりになった。
なんとなく気まずい。
「颯、あのさ…」
先に口を開いたのは葵だった。
「俺、今日みゅーに告白する。」
葵は俺の目を見てはっきりそう言った。
「…そっか。」
そうとしか言いようがない。だってそんなこと言われて、俺にどうしろって言うんだよ?
止める権利も、阻止する権利もないのに。
実結は俺の彼女だけど、葵の気持ちの邪魔はできない。
女子二人がトイレから帰ってきて、俺たちは店を出た。
遅めの昼食だったせいか時計を見るともう3時前。
「じゃあ最後に、あれ乗ろっか!」
茜が指差したのは観覧車だった。
「あたしと颯、葵と実結でいいよね?」
葵はこれに賭けてる。
だったら仕方ないよな…
狭いゴンドラに茜と二人向かい合って座る。
下の景色を見てキャーキャー騒げる茜が羨ましい。
「颯?どうしたの?」
「別に。けっこう高いんだな。」
下のゴンドラにいる二人のことを気にしてるそぶりを見せたくなくて、どうでもいい話題を話す。
「そんなにあの二人が気になるんだ。」
「だから、違っ…」
否定しようとした瞬間、茜が俺のとなりに座った。
こうして午前中は茜の要望通り、軽く5個の遊具に乗った。
その間はいつも俺と茜、実結と葵という組み合わせで結局少しも実結と話せない。
昼食を食べ終え、女子二人がトイレに行くので俺と葵はテーブルに二人きりになった。
なんとなく気まずい。
「颯、あのさ…」
先に口を開いたのは葵だった。
「俺、今日みゅーに告白する。」
葵は俺の目を見てはっきりそう言った。
「…そっか。」
そうとしか言いようがない。だってそんなこと言われて、俺にどうしろって言うんだよ?
止める権利も、阻止する権利もないのに。
実結は俺の彼女だけど、葵の気持ちの邪魔はできない。
女子二人がトイレから帰ってきて、俺たちは店を出た。
遅めの昼食だったせいか時計を見るともう3時前。
「じゃあ最後に、あれ乗ろっか!」
茜が指差したのは観覧車だった。
「あたしと颯、葵と実結でいいよね?」
葵はこれに賭けてる。
だったら仕方ないよな…
狭いゴンドラに茜と二人向かい合って座る。
下の景色を見てキャーキャー騒げる茜が羨ましい。
「颯?どうしたの?」
「別に。けっこう高いんだな。」
下のゴンドラにいる二人のことを気にしてるそぶりを見せたくなくて、どうでもいい話題を話す。
「そんなにあの二人が気になるんだ。」
「だから、違っ…」
否定しようとした瞬間、茜が俺のとなりに座った。