「懐かしいな…よくここで四人で遊んだよな。」

葵が星空を見上げながらぽつりと言う。

「みゅーにも会ったよ。昔から可愛かったけど、さらにかわいくなった。」

照れるな、と笑う葵。

「相変わらずちっちゃかったけどな。颯もでかくなったよな、あの頃は俺のが背高かったのに今は三センチくらい負けてるっぽい。まだバスケやってんだって?」

葵がなんとなくあの話題を避けてるように感じて、それが堪らなくなった俺は自分から話を切り出した。

「…あのさ、葵に言っときたいことがあるんだけど。」

やっぱ実結とのこと、ちゃんと正直に言ったほうがいいよな。

隠しとおせるはずもないし…

「なに?」

「俺、今実結と付き合ってる。」

そう言うと葵は少し目を丸くした。

「…そっか。颯もみゅーのこと、すきだったんだっけ好きだったんだっけ?」

えっ?俺、葵にそんなこと言ったっけ?

俺が不思議そうな顔をしていたことに気づいたのか葵は話始めた。

「知ってたよ、颯もみゅーが好きなんだろうなって思ってた。」

意外だった。約束をやぶった俺にもっと怒ったりするかと思ったのに。

「…ごめん、約束守れなくって。」