そう言うと、山下はものすごく嬉しそうな笑顔で俺の背中を一発叩いた。

バシッと威勢のいい音がして背中がジンジンしてきた。絶対赤くなってる…この怪力女…

そんなことは口が裂けても言えないのは、なんだかんだいってこれまで何回も山下に助けられてきたからだ。

「頑張ってね!颯君なら大丈夫よ!」

山下にそう言われたらなんとなく本当に大丈夫なような気が少ししてきた。

振られて気まずくなるような間柄じゃねえよな?だってもう16年の付き合いなんだから。

「ありがとな、山下。」

一応、お礼を言っておく。山下が喝いれてくれたお陰で告白することを決めれた。

「お礼を言うのはまだ早いよ。実結と付き合えたら言って!」

「おう…」

今日の夜、俺は実結に告白する