〜莉羅side〜
柊「莉羅〜!一緒に帰ろーぜ!」
あの宣言以来、毎日一緒に帰ろうと言ってくる河内をその度に断るのもそろそろ疲れてきた………。
莉羅「無理!」
柊「え〜!いっつも無理無理って〜!たまにはいいじゃんか〜!」
あー!もう!むかつくなー!
莉羅「今日はほんっとに無理なの!用事があるんだって!」
今日はほんとに用事があるから、誰からの誘いも受けられない。
柊「用事ってなんなの?俺も一緒にいたらできないこと?」
う……できなくはないけど………
莉羅「できなくは………ないかもしれないけど………」
柊「じゃあさ!じゃあさ!俺も一緒に行っていい?お願い!!!」
だからお願いとかされると弱いんだって〜!!!
莉羅「そ、そこまで言うなら………」
柊「よっしゃー!じゃあ行こーぜ!」
なんでこいつこんなに喜んでんだろ……
付いて来ても暇でつまんなくなるだろうけどなー……
莉羅「ほら………行くよ………」
進み出した私の後ろをニコニコしながらついてくる。
なんか………犬みたい………
こいつが犬だったらよかったのになー…
時々話しかけてくるが、私の短文で会話を終了させるのを何回か繰り返して目的地に着いた。
莉羅「ここだよ。私の用事。」
柊「え………?スタジオ?」
なんでスタジオに用があるか分かっていない顔で私の顔を見てくる。
ここで説明するのもなんだしな………
莉羅「とりあえずついてきな。」