「まぁーあすかの周りに宝塚よろしくキャピキャピした女の子が集まるのはいつもの事だけど……
プレゼントを持って駆け寄った子が勢い余ってすっ転びそうになったのをあすかが抱きとめて
『…大丈夫?』
王子みたいに声を掛けたもんだから……ぐふふっ」
カンナちゃんは悪そうな顔で忍び笑ってからまた言葉を続ける。
「その子真っ赤になって失神しちゃうし……
他の子は恨めしそうにキャアキャア叫ぶから大騒ぎになったのよねー
ギャハハハ……」
またまた大爆笑のカンナちゃんにムッとした表情を見せながら状況説明を始めた飛鳥ちゃん。
「……だって仕方ないじゃない……体が勝手に反射しちゃうんだから……
あの場合『大丈夫?』って聞くのが普通でしょ。はぁーーー」
落ち込んだような深いため息を付いてから
「私の事はイイから……そっちは何があったの?」ふて腐れ気味に聞いてくる。