リノリウム張りの廊下を歩き、私は自販機からジュースを買い、一口飲んだ。 あふれでる涙に気づいたのは、そのあとだった。 もう遠矢に会えないかもしれない。 私を守ってくれるんじゃなかったの。 ねぇ、遠矢......。