むくっと起き上がると頭に
強い痛みを感じた


「早く乗りなさい。」


こいつ……ほんとに背中に
俺を乗せる気でいるのか?


「バカ」

「いった!」


ぱしんっと花音の額を叩いた。
花音は両手で叩かれた額を抑える


「お前みたいなチビの上に乗ったら潰れんだろ。」

「なによっ!せっかく私が………」

「だから、一緒に保健室行ってくれよ」


今……素直になれた。


って、あれ?花音のやつ赤くなってる


「あ。もうっ!じゃあ、私が支えるからゆっくり歩いて!」


なんで赤くなったのかはわからなかった。


俺はフラフラしながら保健室に花音と向かった


支えるなんて言っておきながら
俺とかなり身長の差がある花音は全く支えられていなかった。


だけど、花音が俺を抱きしめてるみたいで頭の痛みなんて忘れてしまいそうだった。