しゃがみ込んで俺の顔を
心配そうに見つめる花音。


いつもおろしてる栗色の髪が
耳の下でツインテールに
なっていて、俺の顔に当たる。


「大丈夫⁉︎」


「か……花音?」


なんだよ。あっちいけ。


俺のこと嫌いなくせに。


「斗真!保健室行こ。私の背中乗って。」

倒れてる俺の前で花音は
自分の背中を向けた。

いやいや。お前、潰れるぞ。