ムカつく。


花音が可愛くてもてているのは
知ってたけどまさか
学年1位とは……


あいつの可愛さ知ってるのは
俺だけで十分なんだよ。


「ああっ!斗真、前!」

「へ?」

間抜けな声をだしながら
前を向くと。


-------どごっ!


頭にバスケットボールが
激突してその場に倒れ込んだ。


「斗真!」

「ごめん!大丈夫⁉︎斗真くん!」


恐らくバスケットボールを投げた女だろう。

近くに来て俺の体を揺すり続けるが
返事をすることができない


やべ。


段々意識が遠のいてきた。


「斗真!」

だが、天使みたいな甘い声に
一気に意識を取り戻した。