「「さようならー」」
下校の時間。ふと洸ちゃんを見たら約束通り私を待っていてくれて、
「行くぞ」
っていってくれた。
私はほんとに嬉しかったんだよ。


コツコツコツコツ
無言の帰り道。
足音だけがやけに大きく感じられる。

「あのっ」「あのさ」
うわ、やっちゃったよー…
と、
「フハ、アハハハハハハ!」
「な、なんで笑うの!」
「わりぃわりぃ!なんかこうゆうの久しぶりだな。」
「そうだね…」
洸ちゃんのこんなに笑った顔、久しぶりに見た。

その笑顔はやっぱり眩しくて、私の大好きな笑顔そのものだった。

「で?梨依から話せよ」
驚いた。昔と変わらず梨依って呼んでくれたことが。

「あ、うん。あのね、私…これからも前みたいな関係でいたいの!洸ちゃんとは仲良くしていたい…」
私は今自分が思ってる事を素直に打ち明けた。
きっと大丈夫。
そう、自分に言い聞かせて。