…え、えっと。ごめんなさい。
聞き間違えたのかな。
だってまさか、まさか、こんなに礼儀正しい彼が。
「おまえが上、俺が下。決定な。」
だれよ、運命の相手かもなんて馬鹿言った奴。
もしかして、もしかしないでも、こいつ性格“超”最悪だったりします?
「ん? なんか文句あんの」
彼はそう言うと、あたしのベッド…いや、“元”あたしのベッドに腰かけて笑った。
高校2年の夏間近、その笑顔に背筋が凍る。
あたしはひっそりと忍び寄る恐怖に気がついた。
…や、や、亮子ちゃん!
カムバーック!!
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