「梨杏、おはよう!」

校門に着くと、聞きなれた声が私の耳に届く。

振り返ると、唯一の中学校からの友達、長沢 愛がいた。

彼女は大人っぽい外見とさばさばした性格のおかげか、男女問わず人気がある。


「愛~!おはよ」


私達はそのまま会話を続けながら
クラス発表の紙が貼り出されている場所へと、足を運んだ。