放課後


生徒が先生に質問にきていたり
楽しげに生徒と先生が話していたり


高校の職員室は中学と違って
開放的な空気だ


その職員室の入って右から3番目の机


そこに座る先生のもとへ瑞波は歩いた


「すみません、佐藤先生」


「あら、チューバの南さん?よね」


歳は50代前半くらいで背丈は小さく痩せている


相変わらずキィキィと耳に障る
イヤな声だ


佐藤先生は音楽担当の教師で
担当する部活は


吹奏楽部


「すみません、いきなりで申し訳ないんですが…部活を…」


グッと唾を飲む


「部活を辞めさせてほしいんです」