ドンッー…
誰かとぶつかった。押された衝撃で後に倒れてしまった。
「っおい!小野寺ぁ!押すなって!ぶつかっちゃっただろっ」
「えっまじでー(笑)悪いな」
「俺はいいけどぶつかった子に謝れよ」
どうやら友達とじゃれあっていたらしい。
私とぶつかった男が私に手を差し伸べ
「ごめんね、大丈夫?けがは…」
その男の手に自分の手を重ねようとしたときーー
何かがゾッっとした。なんだろう。これ、なんか前にもあったような…
不思議、いや恐い、その事は確信した。
「だ、大丈…」
大丈夫?と、言いかけてたが途中で私が恐くなって
「えっと、あ、大丈夫なのでっそれじゃ…」
まるでその男から逃げるように教室に走った。