合宿前日、私は合宿の事を遠哉に言うために、電話をかけた。
本当は、今すぐにでも寝たいんだけどね。
ケーキ作るのに結構体力消耗しちゃったんだよね…。
こんな時間だけど出るかな…?
時計は夜の10時を指している。
夏帆「もしもし…。」
遠哉「…夏帆?どうした?夏帆から掛けてくるなんて珍しいじゃん。」
夏帆「こ、こんな時間にかけてごめん。あのさっ今週末…合宿に行くんだけどっ!」
とにかく本題へ移ることにした。
遠哉「うん、俺も行くよ、その合宿。夏帆とは別行動だけどね。それで?」
え、本当に??あ、そっか…。この学園って一年生は全員参加だったっけ。
夏帆「あの…その…肝試しするんだけどっ!ペ、ペアが悠哉になって…。」
遠哉「そっか…。悠哉には気をつけろよ?」
遠哉は馨が言ってたのと同じことを言っていた。なんでそんなに悠哉に気をつけなきゃいけないんだろ?
夏帆「ねぇ…なんで皆…悠哉に気をつけろって言うのかな???」