桜の木の下に人影がみえる。


なんだか見慣れた体型、身長、髪型。

どこかで見たような気がする。


遠くから名前を呼ぶ声がした。


『怜っ!』


れ、怜…?

その名前をわたしが忘れるはずがない。


そしてやっぱり彼はあいつだった。


わたしが最も会いたくなかった人物。


高瀬怜(たかせれん)普通のイケメン。


そしてわたしの幼馴染み。