春―。


わたし、相島美月(あいじまみつき)は高校一年生になりました。


入学したのは地元から遠く離れた島の外にある学校。


なぜ地元へ進学しなかったか。


それは、島にいたくなかったから。

幼馴染みに会いたくなかったから。


だからわたしは島をでた。



この学校は桜の木が満開で綺麗。


この学校に入学してよかった。

そう思えた時。