しかも、

私に気づくと笑って、もっとキスを
深いものにした。

耐えられなくなって、その場を逃げ出した。

なんで、なんでなの?

私は、あなたにとってどんな存在だったの?

そんな事を考えていて
ふと、思うと頬に温かい何かが流れていた。

私がそれを涙だと気付くのに時間はいらなかった。