「……蘭ちゃん」


アイスを食べ終えて、少したったとき、花村が口を開いた。


「俺なら、蘭ちゃ……蘭を泣かさない。俺にしない?」

「……は?」


いつもより、真剣な目。

でも、またからかってるんだよね。


「やだ、花村。そんな嘘、もう通じないよ」

「嘘じゃねぇよ。本当に、蘭が好きなの」