そんなこんなでもう夕方。


「んー!いっぱい遊んだ〜!」

「楽しかったねぇ〜」


午後6時。

そろそろ帰らないと帰りの電車に乗り遅れちゃう。


「……ら、蘭ちゃん」

「なに?花純」


私の袖を掴んでだ花純は、真っ赤な顔に上目遣いで激かわ♡


「わ、私、観覧車に乗りたい」

「観覧車?」


花純が小さく横を見た。

花純の目にはまっすぐ佐野が捕らえられていた。

……次に言われること、多分わかってた。