「ん?」


まだ先生は来てないよね。

すぅっと息を吸う。

花村の腕を掴み、耳打ちをする。


「わ、私とデートして!」

「……はい?」


ああ、やっぱこの顔するよね?

つらい。つらすぎる……。

なんて思ってちゃダメ!

花純と約束したんだから!


「勘違いしないでよ?これはね……」