心配してくれてるのはわかるけど、おかげで佐野のこと考えなくてすむーなんて言えないし……。 「ありがとう。でも平気!花村、ああみえて悪いやつじゃないし」 佐野は納得したのかしてないのか、複雑な顔をして行った。 そこにタイミングよく花村が帰ってきた。 「おかえり。早かったね」 「……まぁ」 あれ?なんかテンション低い? 「どしたの?なんかあった?」 「……まぁ」 さっきから「まぁ」ばっかり。 答えになってないし。