私たちの絆は、確かにあったんだ。

ごめんね、花純。

……もう、諦める、からね。

そしてさりげなく、部室の窓からこっちを見ている花村を睨んだ。


°•*°•*°•*°•*


「蘭ちゃんー。ねぇ、デート行こうよ?」

「やだね。絶対やだ」


最近、こんなやりとりが毎日。

その相手こそ、花村。


「あのね、何度言えばいいの?花村とデートなんて行きません」

「えー?」


きっぱり断ってるのに花村はニコニコしたまままた誘う。