なんて思いながらもメールを打つ。

考える前に行動しちゃうのが蘭だから。


『会えるよ。どこにいるの?』

「そーしん!」


ドキドキしながら送信する。

すぐに返信がきた。


『春田ン家の前』

「はっ!?」


部屋の窓のカーテンを開ける。

そこにはまぎれもない佐野がいた。

佐野が笑って手を振る。

その姿に、嬉しいような、罪悪感があるような、複雑な心境になった。