「おはよう蘭ちゃん。この人があたしの彼氏、良太君です」 本城の声にハッとする。 「あ、えっと、春田蘭です。よろしく」 律儀に春田が頭を下げた。 「よろしく」 行動ひとつひとつが可愛いくて、目が離せなかった。 きっと、友達想いのやつなんだろうな。 思ったとおり春田は人に優しく、すぐにクラスの人気者になった。